国立市観光まちづくり協会設立趣意書

 国立市は、大正から昭和にかけて箱根土地会社によって開発され、駅舎の開設・一橋大学を中心とした国立駅周辺地区と、古(いにしえ)からの歴史を持つ谷保地区との二つの顔をもっています。
 国立駅南口を降りると、駅前から南に延びる大学通りを中心に東へ向かう旭通り・西へ向かう富士見通りの景観が広がります。大学通りのゆったりした歩道と緑豊かな緑地帯は、春の桜に始まり季節ごとに様々な表情を見せてくれます。ここに文教地区、大学のまちというイメージが重なり、個性を持った街並みに商店が形成され発展してきました。
 こうした商業集積から「天下市」などの大きな行事を育て、春のさくらフェスティバル、夏の朝顔市、秋の谷保天満宮例大祭、冬のイルミネーション等、地域の伝統行事や市民・商店街のイベントなどは、国立市の様々な横顔の彩りとなって、他地域から訪れる人々に賑わいの楽しさと喜びを与えております。
 また、甲州街道の南側には、国立市のもう一つの玄関口である国立インターチェンジがあり、谷保天満宮・南養寺などに、国立の歴史に思いをはせることが出来ます。多摩川の豊かな流れと共に現在は残り少なくなった貴重な水田地帯や城山・ハケ・矢川や湧水という里山の景観や自然との触れあいは、人々の生活に潤いをもたらせています。
 このように、国立市は伝統や芸術・文化・歴史、そして景観や自然等の多くの資源を持つ魅力溢れる街といえます。こうした資源は、東京都・国立市が提唱している都市型の観光振興でまちの活性化をはかる事業へも合致するものです。

 しかしながら、少子高齢社会の到来や消費者ニーズの多様化等社会環境の変化により、地域を支えている中小企業者の疲弊が進み、国立のまちの活力が徐々に失われていく状況にあります。これ以上のまちの活力衰退を防ぐためにも「地域を経営する」という視点から、新たな地域活性化策をはかることが必要となります。国立のまちが持つ個性や魅力を高め、まちの内外に情報として発信しながら、この街に人を集め、新たな賑わいを生み出すという、街の活力創出が求められています。

本協会は、この使命達成のため、国立市及び関係諸団体と連携し、国立市の様々な魅力を資源として、付加価値を創造すると共に、既存の施策を総合的にプロデュースして広範なプロモーションを展開し、地域力の総合的な振興を図ることにより、地域の維持、創造及び地域経済の活性化、発展に寄与したいと考えております。

平成18年3月24日 
発起人代表 佐藤収一
国立市商工会 会長(当時) 五十嵐 一典